足の構造と機能と靴の関係セミナー開催 平成30年7月8日(日曜日)

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足の構造と機能と靴の関係セミナー

痛みがあると普通の生活に大きな支障をきたす足の構造を理解して靴とトラブルとの関係を学びます。
足の痛みと一言で言っても、痛みが発生する原因は様々です。同じ外反母趾でも、人によってトラブルとなっている状況は異なります。
靴選びが大切なのか、靴では解決できない問題なのか、その判断の基準をもつだけで、相談に来たお客様にたいして、ゆとりを持って接することができるようになるでしょう。

 

内容:足の構造と動きと靴の関係

前半では、足のトラブルと靴の関係を理解するために必要な、基礎知識として、足周囲の構造と機能を学びます。
構造は、足の構造と足首(足関節)の構造、運動に関わる筋肉について。機能は、足内部の運動機能と、足関節の運動機能についてを学びます。
後半は、足の痛みや機能障害と靴の関係について学びます。足の痛みの状況によって、同じように見える症状の異なる対処法を学びます。

~つながる下肢の構造~

人のカラダは、足元から頭まで、全ての構造が影響しあってバランスを保っています。

相互影響のなかで、負担を解消できないところに痛みなどの症状が現れやすくなります。

本による独学では、足、膝、股関節など、それぞれの構造を単独で学ぶことしか出来ません。

靴は、足元からアプローチをすることが必須です。そのため、足とそれぞれの構造がどのようにつながり、どのように影響しあっているかを知る必要があります。

このセミナーでは、各回のテーマによって、足から骨盤までの範囲で、足と、足首、下腿、膝、大腿、股関節、骨盤がそれぞれどのように相互影響が起こっているのか、その結果どのようなところに症状として現れるのかを解説します。靴でできる足元からのアプローチの仕方も紹介します。

~得られる効果~

足の構造の変化がなぜ身体のほかの部位に影響を与えるのか、構造の繋がりが分かる。

膝の痛みの原因を構造から考え、推測することが出来る

下肢に症状がある人に、靴で出来ることやってはいけないことがわかる

いままで対応できなかった足の悩みへの対処をしたい

~受講対象~

顧客の訴える症状を理解したい方

靴作りに健康の要素を取り入れたい方

足に悩みを持つ顧客に自信をもって接したい方

~講師プロフィール~

町田雅秀

昭和55年 鍼灸師免許取得 鍼灸師
昭和56年 東洋医学研修センター研修
昭和57年 旧早稲田鍼灸専門学校勤務
早稲田医療専門学校副校長
人間総合科学大学鍼灸専門学校講師、同校臨床実習施設で臨床指導
平成10年 神経障害の研究で医学博士号取得 医学博士
平成16年 早稲田医療技術専門学校講師
平成18年 WHO認定国際鍼灸師取得
平成19年 人間総合科学大学人間科学部講師
平成23年 同大学保険医療学部講師
平成24年 メディコ新宿開院

村山孝太郎
鍼灸師から靴職人となる。整形靴作りとインソール製作を学ぶために単身渡独。帰国後独立し、靴とインソールの店「ルッチェ」をオープン。足のトラブルに対し、治療家の目線で足の問題と全身の状態のつながりを明確にし、培った技術を使って、靴作りとインソール製作、既製靴の改良によって顧客の足の悩みを解消している。

~場所~

東京靴学校921
東京都文京区千駄木3-52-6-2階

~日時~

2018年7月8日(日曜日)
14:30から18:00

~定員~

定員10名

~参加費~

¥8,000
セミナー終了後、懇親会を予定しております(別途実費)

申し込み

セミナーの申し込みはこちら

 

靴と医学を結びつける学校とは?足と靴の学校921で学ぶこと

靴の学校というと、靴作りを教える学校と、既製靴の販売のための健康や医療知識のセミナーの、大きく分けて2つに分かれます。

既製靴販売のための健康医療セミナーは、商品知識を深めたり、接客トークに専門知識を活かすためのセミナーです。
靴作りは体験として取り入れていたとしても、それによってオリジナルの靴を作って販売するほどの技術習得はできません。
また、既製靴を調整するための簡単な材料加工のセミナーもありますが、それもまた数時間手ほどきを受けるだけでは、身につく技術も基礎の基礎と言ったところです。

靴作りを教える学校では、自分のペースで靴作りを学ぶところと年間のカリキュラムに沿って学ぶところの違いや、製法などの違いはありますが、目指すところは、自分の思ったとおりのデザインで靴を作れるようになるということです。
「思ったとおりのデザインで」というのが大事です。
あくまでも手製靴のテクニックが学びたいという人にはそれについてのみ取り組む学校も良いかもしれません。しかし、実際の現場において、足についてなんら不満やストレスを感じたことが無いという人はごく少数です。

では921ではどうかというと、「靴と医学」を教えます。
靴作りを通じて靴を学び、思い描くデザインを靴として完成させる技術を身につけます。そして、実際に治療をするという目線で身体について学びます。そのうえで、「靴と医学」を結びつけて考えることを教えます。
これが出来ることによって、足のトラブルだけでなく、姿勢が関わる全身の悩みに対して、足元から「靴」によって「健康」を提供出来るようにします。

「靴」と「医学」を結びつけるわけですから、靴が作れることと、医学的な知識があるということはその準備段階です。
当然、靴が作れるようになることが目的のほかの学校に比べてとてもハードです。

1年目で、この2つの基礎を身につけていただきます。
2年目ではそれらを基にして、靴と医学を結びつける考え方やその考えを形にする製作を行います。

1年目でも応用についてお教えしますが、技術と知識が伴う必要がありますので、カリキュラムの後半から少し取り組むことになります。

2年目では、靴作りについて、手製靴の高度なテクニックも身につけます。
たいていの靴学校ではこれが売りとなるでしょうが、921ではあくまでも学ぶ事柄の一つです。
ですから、授業の予定は授業内でこなし、授業外の時間は課題をこなしていただきますので、かなりの気合が必要になるでしょう。
のんびり自分の作りたい靴が作れるようになりたい人は、ほかの学校をお勧めします。

また、921の靴作りのカリキュラムについて、別のブログで、実際の靴作りを通じて紹介しています。
靴作りという、普通の生活では接することの無い技術について、具体的な製作工程を分かりやすく解説しているつもりです。
「アイデアから靴を作っていく」

プロフィール

靴学校@村山孝太郎

足に悩む人は、自分の悩みをどこに行けば相談できるのか分からない人が多い。ルッチュでそうした悩みが解決できると、「長く悩んでいた、一生続くものだと諦めていたのに」と、感激して涙する人もいる。オーダー靴の顧客も例外ではなく、何らかの足の悩みを抱えている。
「今靴業界に必要なのは、健康をうたい文句にした商品ではなく、足と靴と全身の健康に関する専門知識を持って顧客と接することのできる人材だ。そのために必要な、解剖学、運動学、小児の足やスポーツ現場の足、手製靴作りと整形靴作りといった幅広い専門知識と技術を教えなければならないのに、そういう学校はどこにもない。それをきちんと教えることのできる学校が必要だ」という思いは日に日に強くなった。
待っていても誰もやらないなら、その学校を自分が作ろうと決意し、足と靴の学校921を設立する。

この学校は、複数の専門的な知識と技術を学び、その上でそれらを結び付ける授業を通じて、どんな足の悩みにも対応できる知識と技術として結実させる。
そのために、解剖学、運動学、小児の足やスポーツ現場の足、手製靴作りをそれぞれの専門の方に講義をお願いした。そこに、整形靴やインソール製作の技術と、各知識と技術を結びつけるための講義を、私が担当する。他にも、新しい情報や技術、必要だと感じたことについては、特別講師をどんどんお願いし、知識の幅を広げていきたい。

多種多様な足の悩みに対応できる人材になるために、広く専門分野を学ぶ場を提供する。学生には、自身の長所や特性に気づきながら成長し、才能を開花させてほしい。そして、靴を通じて「わくわく」と「ときめき」と「感動」を社会に広める喜びを感じて欲しい。

この学校の卒業生が活躍することで、ひとりでも多くの人に自分の足で歩くことの喜びを提供したい。その喜びを増やして、日本をハッピーにする。それがこの学校の目指す未来である。